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カイの九死に一生の記録<その9>

10月3日(水) 第一部
今日は待ちに待ったカイ退院の日!
1日に休んだばかりで少々気にはなったが家事都合との理由(決してウソはついていない)で
前日に午後休暇の届けを済ませた。

恥ずかしながら遠足に行くのが楽しみな子供の様に嬉しくて余り寝られず、いつもなら眠気を
誘う会議中も「心ここに在らず」状態で寝不足なのに逆に目が冴え時計ばかり気にしていた。
そして会社の食堂でA定食を平らげた後午前の残務をサクッと片付け自宅へ戻ったのがPM14時を
過ぎてしまいサッサと着替えを済ませ待ちくたびれていた家内を連れ逸る心を抑えた振りを
しながら安全運転でカイの待つ動物病院へ向かった。

駐車場へ車を止め途中で買ったお菓子を持ち動物病院のドアを開け診察券を所定のBOXへ入れた。
すると間もなく院長先生が出て来られニコニコしながら「小てパパさん、こちらへどうぞ」と
最初と同じ診察室に案内された。
先ず院長先生に御礼を伝え雑談しながら待っていると仕切り戸の曇りガラスにのっしのっしと
歩く黒く大きな影が映った!
                                                もう少しだけつづく・・・。

by fspencer | 2013-05-19 21:43 | カイの事  

カイの九死に一生の記録<その8>

10月1日(月) 第2部
とにかくカイが居なかった退院迄の5日間はまるで空気は抜けた風船の様だった。
何とか続いているジョギングにも行かずそれどころかウォーキングにさえ行く気も起きず
心も身体もブヨブヨに成り果てたな・・・と言う気がした。
いつもの様に早起きしてケージを見てもカイが居るわけも無く虚しく空を見上げては
溜息をつき、休日の時には延べ6時間、30,000歩以上歩く散歩を「折角の休みなのに
これじゃ自分の時間が取れないな~」と愚痴っていた自分の心が貧相で哀れに思えた。

普段当たり前と思っていた事が崩れた時、その当たり前の事がどんなに宝の時間だったかが
やっと解る。こんな事は小てつの時に嫌と言うほど思い知らされたはずなのに・・・。
今回の出来事は普段の生活の全てにカイが居た事を改めて気付かせるための神様の忠告
だったのかもしれないと思えてならなかった。

正直な処「カイはもうダメなのかな・・・」と言う絶望の気持ちが何回も心を横切った。
でも訪れる幸運に都度遭遇し、その結果カイは2時間の手術に耐えそして生き返ってくれた!
だからもう少し待てば逢えるんだゾ!と自分に言い聞かせ残り数日間耐える決意をしたのだった066.gif

もし万が一の事が有ったら今どうしていただろうか?
こう思った瞬間私の超旧式コンピュータが「回答不能」でフリーズしてしまったとさ・・・。

                                                      つづく

by fspencer | 2013-05-17 23:22 | カイの事  

小てつの命日

今日5月14日は小てつの命日のため「カイの九死に一生の記録」はひと休み。

2007年5月14日に小てつが虹の橋へ旅立ってから今日で6年が経つ。
カイの散歩から急いで帰り目の光もなくなった痙攣している身体を抱きしめ
大きな溜め息をついた後動かなくなった時が昨日の事の様に甦る。

きっと今は3月8日に旅立ったキラ、そして昨年11月6日に旅立っていったカイの
お母さん・・・即ち小てつの奥さんクロちゃんと一緒に楽しく過ごしている事を祈るばかり。

今朝カイの散歩の際、何故か小てつと良く歩いた道を選んで歩き、このブログの
初回で載せた小てつの写真を撮った神社へ辿り着いた。

少し位置は違うがほぼ同じアングルで写真と撮ったがフラッシュを焚いていない
のにも関わらず何故か両目が光っている。
太陽光線の加減かな?と思い少し移動して何枚か写したが全部両目が光っていた。
これって小てつから何かのメッセージなのかな?と思わせる出来事だった。

少しだけでもいいからもう一度小てつに逢いたい・・・


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by fspencer | 2013-05-14 23:15 | 小てつの事  

カイの九死に一生の記録<その7>

9月29日(土)~9月30日(日)
両日共動物病院ほぼ全員が「日本獣医臨床学フォーラム」参加に伴う休院との事で
手術明けのケアが心配だったが他にも入院している患ワンちゃんと患ネコちゃんのため
留守番のスタッフの方が朝と夕方に状況を院長先生に伝え緊急の場合にも備えると
聞いて少し安心した。
そんな気持ちを察してか忙しいにも関わらず院長先生からは夜に必ずカイの様子を
連絡して下さった。

「経過は順調なので安心して下さい。少しですが散歩にも出ているし缶詰のご飯も
除々にですが食べ初めていますよ。ただかなりションボリしている感じですね。」
術後順調に回復しているのは嬉しい事だがションボリしてるの一言には気持ちが動揺した。

10月1日(月)
「都民の日」で休みの学校が多い中私の勤めている会社も「〇☆記念日」とやらで休業!
そして動物病院も本日から診察を開始したのでこれ幸いとカイに逢いに飛んで行こうと考え
朝一番で連絡を入れたが院長先生に電話口の向うから落ち着いた口調でこう諭された。

「心配なのは痛いほど解りますが私たちに任せて下さい。小てパパさんに逢うとカイ君も
今以上に帰りたがるし置いて帰るのが辛くなりますよ。カイ君が頑張っているんですから
小てパパさんも3日の退院迄どうか辛抱して下さい。」
何と無く予想はしていたが目論見が脆くも崩れカイ同様こちらもションボリしてしまった。

                                                つづく・・・。

by fspencer | 2013-05-11 20:56 | カイの事  

カイの九死に一生の記録<その6>

9月28日(金) 第四部
動物病院へ着くと先程の診察室へ直ぐ案内され取り出した異物を見せられた。
正直「なんだコレ?」が初めて出た言葉・・・何かが入った直径約3cm 長さ約20cm
程の白いレジ袋が血液に塗れたガーゼに包れていた。

この先は院長先生の言葉
「電話でも少し話した通り膵臓は全く問題無し綺麗なもんでしたよ。摘出したこの
異物が胃を抜けたけど小腸の途中で引っ掛かってしまい無理やり通ったそこまでの
腸管を傷だらけにして詰まっていました。その部分は壊死しかけていてあと1日
摘出が遅れていたら最悪の事態・・・つまり手遅れになっていたでしょう。
幸いにも詰まっていた先の腸は全く異常が無かったので何れ元の状態へ戻ります。
とにかく思い切って開腹して本当に良かった!」 ※幸運その4

説明を受けている間、回復室から「ウォーン ウォーン」と切ない鳴き声が聞こえ
それがカイが麻酔から覚めつつ有る中で無意識に出している咆哮と先生から聞きいた。
カイに逢いに行くとこちらに気が付く訳もなく半開きの目をしながら鳴いている。

カイの身体にメスを入れる事なんて絶対しないと思っていたのにこんな形で初めての
手術と初めての入院をさせてしまうなんて・・・。
でも院長先生の英断のお陰で手術が間に合って本当に良かった!!!

そしてその日から入院となり早くでも10月3日(水)退院になるとの事。
初めてのお泊り大丈夫かな???
                                             つづく・・・

by fspencer | 2013-05-06 17:50 | カイの事  

カイの九死に一生の記録<その5>

9月28日(金) 第三部
早撃ちガンマンの如く反射的にガラ携帯を空け「もしもし小てパパですが」と言うと
電話口の向うから院長先生が落ち着いた声で「私ですがやはり凄い物が出てきましたよ」
と用意していた質問を全てすっ飛ばす答えが返ってきた!
その後「膵臓は全く異常無し、小腸にビニールが詰まって大変でした。詳しい事は
こちらで説明しますので急がなくていいからゆっくり安全運転で戻って来て下さい。」

病院へのお土産に先程買ったほのかに暖かい回転焼きが横になっているのも忘れ
急ぎ足で駐車場へ向い愛車へ飛び乗り逸る気持ちを抑えつつ安全運転(と記憶して
いるが実際はどうだったか・・・)で動物病院へ走った。
向かう車内で「無事手術が終わって良かったね」とか「やっぱり誤飲が正しかったね」
とか家内と色々話したけど何故かここは記憶が定かではない。

9月28日第四部につづく・・・

by fspencer | 2013-05-05 22:17 | カイの事  

カイの九死に一生の記録<その4>

9月28日(金) 第二部
再度下腹部を触診した処、カイが痛そうに呻き声をあげた。この時院長先生は
何かピンと来た様に見えた。
この後院長先生より「何か有るかもしれないので試験開腹と言う選択肢も有る。
体力が持つ内に開腹すれば膵臓炎の判別も出来るし誤飲なら異物除去に進める。」
との話があった。
このままでは何も進展しないしカイの様子から見ても一刻を争う状況なので
横に居る家内と相談し先生に手術をお願いした。時はAM10:20頃だった。
これから緊急手術の準備に入るが数時間は掛かるので終了したら電話を頂ける
との配慮に感謝し市内で時間を潰す事にした。
虚ろな目をしたカイに「パパもママも付いているから頑張れ!」と伝え後ろ髪を
引かれる思いで動物病院を後にする。

やっとこ見つけた駅前駐車場へ車を止めふと我に返るとお互いかなり空腹である
事に気がつきカイには申し訳ないが昼ご飯を取るため市内をうろつき家内の要望で
駅ビルの方向へ向かった。
9Fの食堂街へエレベータで上がるととんかつ屋さんの入り口が同時に二人の目に
留まりランチタイムと言う事も手伝い久しぶりに外食でとんかつを食べる事にした。
カツはそれほど大きくないがご飯・キャベツだけなく何と味噌汁もお変わりOKで
家内はキャベツ2回と味噌汁を3杯もお変わりしてケロッといた。
やはりいざとなると女性の方が強い事を実感する・・・。
カツを食べた事でカイが「不調に勝つ」と通じた事に気が付いたのはかなり後の
事だったが・・・。※幸運その3

お腹が膨れても気が晴れる訳でもなく動物病院より電話があれば直ぐに向える様
駐車場より余り遠くない範囲を二人でウロウロしているとマックの看板が目に入り
何故か急にコーヒーが飲みたくなった。
不安な気持ちを紛らわす様にアップルパイ迄頼んで以前住んでいた時とかなり変わって
しまったの町の景色を見ながら食べていた最中のPM13:17私のガラ携帯が震えた。
アッ、動物病院からだ!
9月28日(金)第三部につづく・・・

by fspencer | 2013-05-04 09:24  

カイの九死に一生の記録<その3>

9月28日(金) 第一部
症状は徐々に悪化しているのが判る。心を鬼にして無理やり自宅横の
公園に連れ出しおしっこをさせようとするが力が入らず片足で立つのも
やっとの感じで勿論朝ご飯を食べる訳もなかった。
予定より少々遅れAM8:00に動物病院へ向け自宅を出発、普段なら
後部座席の窓から頭を出して耳を風に旗めかせながら鼻から抜ける
空気を楽しんでニコニコしているのに座布団の上で蹲ったままダルそうに
顔をもたげる。
焦る気持ちを嘲笑う様な朝の通勤渋滞にはまりながら予定より大幅遅刻の
AM9:20動物病院へ到着した。
もはや車から飛び降りる元気もなく抱っこをして降ろす有様だった。
約束の時間に遅れたにも関わらず院長先生は嫌な顔もせず待っていてくれ
直ぐに診察室へカイを運び早速触診・血液・レントゲン・エコーと検査が
進んだ。

最初の触診→特に異物は感じないとの事。
レントゲン→胃には残留物無し。小腸付近に大便らしき物有るがビニールは
       写らないので正体は不明。ただガスが異常に溜まっているのが妙。
エコー→胃に残留物が無い事を再確認、その他の臓器にもダメージは無い模様

ーこの時の推測ー
血液検査の結果、白血球の値が高く何処かで炎症を起こしている可能性もあり。
※今回計測値:18,400/μl(通常:7,000~9,000)
この症状は「急性膵臓炎」でも起こり最悪数日で亡くなるケースもあり急性とは
言え非常に怖い病気。治療も長期も渡る投薬並びに点滴が必要である。
ただレントゲンでのガス溜まりも気になり誤飲による詰まりも捨て切れない。

9月28日(金)第二部へつづく・・・

by fspencer | 2013-05-02 21:01  

カイの九死に一生の記録<その2>

9月27日(木)
元気が全くない。いつもならケージ前で散歩に行きたくて尻尾を
千切れるくらい振るのに座布団の上に座ったまま動こうとしない。
目も虚ろでかなりヤバイと感じる。
無理やり連れ出し近所をヨタヨタ歩いた後自宅横の公園に辿り着き
そのまま余り動こうとせず仲の良い友達のワンちゃんを見ても反応が無い。
30分程して自宅へ戻るが朝ご飯は勿論キャベツもビスケも全く食べない。

症状から昨日(若しくは一昨日のも有り?)食べた何かが胃に詰まって
いると素人ながら判断したが前回も便と一緒にかなり大きなビニールも
排泄した事があるので今日1日様子を見て回復しなければ金曜日会社を
休暇して朝一番で行き着けの動物病院へ連れて行く事にした。
今日は外す事が出来ない会議が有って如何ともし難い。ただただ辛い・・・。
会議前動物病院へ朝一番で電話を入れた処木曜日休みの院長先生がラッキー
にも直接電話に出てくれた! ※先ず幸運その1

 
症状を話したがやはり診て貰わなければ判らないので明日一番で連れて
行く事を快諾してくれた。金曜日休みを取っているにも関わらず感謝!
「日本獣医臨床学フォーラム」参加で29日(土)30日(日)動物病院全体が
休みになってしまう事も有って正に滑り込みの連絡だった。 ※続いて幸運その2
然しながら家内から入るメール内容にも回復する兆しは全く見えず会議中も心配で
“心ここに在らず”の一日だった。

帰宅してカイの容態を見ると朝より更に悪化している。無理やり
散歩に出たがそこここで草を食べ近くの公園で水をガブ飲みして
その後草交じりの水っぽい物を大量に嘔吐した。
もう一刻の猶予も無い事は今までの状況からもそして目の前のカイの
症状からも明らかだった。
                                   つづく・・・

by fspencer | 2013-05-01 08:54 | カイの事