忍び寄る病魔(その3)

翌日も仕事だったが開院時間のAM9時少し前に席を離れ電話を掛ける。
だけど院長先生は早くも診察中との事で、スタッフの方へ大体の状況を話し
院長先生へ伝えて頂く様にお願いした。

そして午後携帯に院長先生から連絡が入る。

先生「喉にしこりとの事ですがどの辺りでどの位の大きさですか?」

私「人間で言いますと喉仏の少し下辺りで鶉の卵より一回り小さいです」

先生「う~ん、難しい場所ですね。診てみなければ詳しい事は言えませんが
   脂肪か若しくは甲状腺がんの疑いもあるので早めに来院して下さい」

「・・・・・・」※一瞬息が詰まり言葉が出ず間が空いてしまう。

先生「もしもし、どうかしましたか?」

私「ハイ、申し訳ありません。がんの場合やはり手術になるのでしょうか?」

先生「進行状況にも依ります。但し全身麻酔ですし血管も多い部位になるので
   非常に難しい判断です。でもまだ決まった訳ではありませんから余り考え
    過ぎず早めに来院して下さい」

私「分りました。お忙しい中色々と有難うございます。仕事の都合で明後日
  土曜日に伺いますので宜しくお願い致します」

と電話を切った後、身体中の力が抜けて行くのが分った。
明日金曜日仕事の都合上どうしても休む訳にはいかないので土曜日に行く旨
院長先生に伝えた自分がどうしようもなく悲しかった。

カイの生死を分けた3年前の「1日の違い」が頭の中を廻り更に私を苦しめる。
※「カイの九死に一生シリーズ」第6回をご参照頂ければ幸いです。

大事な相棒がピンチなのに仕事優先で病院へ連れていけない・・・でも会社を
休むとこっちがピンチになってしまう下っ端サラリーマンの辛さかな・・・。

                                 つづく040.gif040.gif040.gif

by fspencer | 2015-10-03 20:14 | カイの事  

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